新素材の活用で新しい補綴物が登場(4)

グラフ旭川4月号(2013年)の投稿より引用加筆です。

新素材の活用で新しい補綴物が登場
山田歯科医院院長山田雅昭

最近の歯科の素材の発展にはめざましい物があります。
また、その素材をさらに改良・応用の転換をすることによって、より良い白いクラウンや新素材義歯が作られるようになりました。
今回は、入れ歯から金属をなくしたいと考える、患者さんのための、高密着型義歯の紹介をしたいと思います。

<<高密着型義歯(2)>>

ポリプロピレンという新素材を使った入れ歯、ブリッジそしてクラウンです。その情報や費用、保険(一部)適用などについて、昨年NHKゆうどきネットワークで紹介されていました。
公開日: 2012/12/06
11月29日に新素材ウェルデンツがNHKで紹介されました。
< http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=bzl0BnBLmqE >

着脱可能ブリッジ(+ノンクラスプデンチャー)としての応用。
健康な歯を削らずに入れることが出来る
着脱が出来る
適切に密着する
吸水がないので臭いがしない
金属を使用しないので見た目がきれいで目立たない
もちろん着脱できるクラウンにも応用は出来ます

今後、色々な素材の歯科用材料が開発されていきます。
いずれも、当医院で応用・紹介していきたいと思います。

今までの、ノンクラスプデンチャーの材料はポリアミド(ナイロン)が主流。
特徴はノンクラスプデンチャーの中でも特に柔らかく、壊れにくい材料。痛みが出にくく、装着感に優れます。
その反面、柔らかいために咬む力を伝える能力が落ちる欠点があります。また、入れ歯の調整や修理がしにくい。また金属で補強する場合がある。

ポリプロピレン(商品名ウェルデンツ)は、前回の記述通りの特徴を持ちます。
さらに、修理が出来、柔らかいが粘膜に密着する感じがする、軽い(水に浮く)。

これからの、ノンクラスプデンチャーの主流になるかも知れません!

写真は従来の義歯と、ウェルデンツのノンクラスプデンチャー