歯科における先進医療(グラフ旭川編3)

”グラフ旭川”は1979年創業の地元旭川の月刊誌です。
最近の郷土誌数は減少の中、長く続いている郷土誌になっています。
グラフ旭川< http://www.graph-as.com/page/index.html >

先日、原稿落ちを、事前に防いだ(笑)グラフ旭川10月号(2013年)の投稿より引用加筆です。
< http://moon.ap.teacup.com/yamada/2101.html >

歯科における先進医療続       山田雅昭

B)金属代替材料としてグラスファイバーで補強された高強度のコンポジットレジンを用いた三ユニットブリッジ治療

適応症:臼歯部中間欠損(臼歯部のうち1歯が欠損し、その欠損した臼歯に隣接する臼歯を支台歯とするものに限る)

内容:臼歯部(奥歯)のうち1歯が欠損した場合、現在の歯科治療では、欠損した臼歯の両隣りの臼歯を支えの歯として、歯科用金属を用いた3歯にかかるブリッジ(1歯欠損の3ユニットブリッジ)を作ります。

この先進医療技術では歯科用金属に替わり、グラスファイバーおよび高強度のコンポジットレジン(樹脂製の白い修復用素材)を用います。

この先進医療技術は、臼歯部の大きな咬合力に耐えられる高強度のコンポジットレジンとグラスファイバーを用いることで、歯科用金属を使用せずにブリッジを作るものです。
特に、咬合による応力のかかるブリッジ連結部に、従来の歯科用金属による補強構造体に替えて、グラスファイバーを用いることにより、さらにブリッジ強化が図られます。

また、レアメタルを含む金銀パラジウム合金の替わりにグラスファイバーを用いることで、金属アレルギーをもつ患者さんもブリッジの適用が可能となります。

その他、金属鋳造法を用いないため作業工程が少なく、患者さんの通院間隔の短縮による治療期間の短縮につながる、作製されたブリッジを患者さんに装着する際に形態やかみ合わせなどの調整が行いやすい、ブリッジの一部が摩耗や破折した場合でも、ブリッジを撤去せずに口腔内で修理することができるなどの利点もあります。

実施時期:2012/12/01〜

医療機関日本歯科大学附属病院

【先進医療に係る費用】35,600円

 わかりやすい言えば、臼歯部1歯欠損の3ユニットブリッジ!これも、技術的には、いつでも転用出来ます!でも、材質の信頼性を考えて、上記の料金で制作歯科医院は少ないかも知れません。
もっと丈夫で出来る方法(保険外)が確立されているからです!
 山田歯科では、最近制作したことはないのですが、一部材質が異なる、2歯欠損5ユニットブリッジの破折症例の写真が残っています!
(強度問題とと修理困難の問題があります)