歯科における先進医療(グラフ旭川編2)

”グラフ旭川”は1979年創業の地元旭川の月刊誌です。
最近の郷土誌数は減少の中、長く続いている郷土誌になっています。
グラフ旭川< http://www.graph-as.com/page/index.html >

先日、原稿落ちを、事前に防いだ(笑)グラフ旭川10月号(2013年)の投稿より引用加筆です。
< http://moon.ap.teacup.com/yamada/2101.html >

歯科における先進医療続       山田雅昭

A)歯科用CAD・CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴

適応症:小臼歯の重度のう蝕に対して全部被覆冠による歯冠補綴が必要なもの

内容:クラウン(全部被覆冠)による歯冠補綴で重要なのは、咬合による圧力などから歯質を保護し、長期的に安定させることです。
従来のクラウンの主な材料は、耐久性に優れるものの金属アレルギーの人には使用できない歯科用金属と、アレルギーの心配はないものの変色や磨耗などの問題がある硬質レジンです。歯科医師や歯科技工士の手作業で製作されるため、その完成度には手技の熟練度が影響していました。
新しい技術では、従来よりも高い強度をもち、変質しにくく、金属アレルギーの人にも使用可能なハイブリッドレジンを材料として使用します。

実施時期:2009/05/01〜

医療機関北海道医療大学病院、大阪歯科大学附属病院、広島大学病院

 要するに、CAD/CAMによって、ハイブリッドレジンのブロックからクラウンを自動的に成形します。費用は24000円ぐらい(指定病院で)。
いずれ、一般の歯科医院で導入されます。
技術的には、オールセラミックで十分活用されています!!

写真はGCのCAD/CAMシステム他